コープス・ブライド…死にたくなる映画 - 映像ぴっか!

コープス・ブライド…死にたくなる映画





ここんとこ、ストップモーションアニメでいい作品が続々登場してきたね。

最近だと「パラノーマン ブライス・ホローの謎」はすごかった。
ティム・バートンも「フランケン・ウィニー」を作ってるけど、
正直これは大したことなかったかな。

このタイミングであえて2005年の作品をご紹介。
今でも真似できない楽しさと美しさを持つ作品、
それがこの「コープス・ブライド」です。

いや実際ね、ストーリーなんかはそれほど面白いって感じでもないんだわ。
もちろん、ティム・バートンらしい「切なくて温かい物語」は堪能できます。
できるんだけど、そんなに派手なお話ではないのね。

[ストーリー]
没落貴族の政略結婚として初めて出会った
ビクター(ジョニー・デップ)とビクトリア。
惹かれあう2人だったが、ちょっとしたことから
ビクターは墓から蘇った死者の花嫁(ヘレナ・ボナム=カーター)と
婚姻の誓いを交わしてしまう。
2人の花嫁とビクター、どうすべきか…。ビクターの決断。
そして、賑やかな死者の世界の住人たちが宴の場に選んだのは、
地上の暗い世界だった。蘇った死者による盛大な結婚式が始まる…





見所は3つかな。

まず1つめ、「リップシンク」です。

アニメやCGなんかでは当たり前に行われてるけど、
セリフに合わせて口の形がちゃんと変わるっていうアレね。

さて、これをストップモーションでやろうとするとどうなるか…。
実はこれ、人形の顔の内部に複雑な機械仕掛けがあって、
耳の穴にちっこいドライバー突っ込んでくるくる回すと、
口元の形が変わるのね。
これをセリフに合わせて1コマずつ撮影するわけです。

ね?すごいの通り越して笑えるでしょ?
それほど職人のこだわりがある作品なんすよ。
これほど見事なリップシンクの作品は今でも見たことがないです。



見どころ2つめ、「花嫁の衣装」です。

もちろんウェディングドレスなんだけど、
これが見事に「はためく」んです。ひらひらするの。

特に、森の中でビクターと一緒に踊るシーンがあってさ、
月明かりの中で花嫁がくるくる回ったりすると、
ベールやドレスが美しく風に舞います。

え?何がすごいかって?
ストップモーションだってこと忘れないでよ。
風に舞うレースの生地も、
空中に静止させた状態で1コマずつ撮ってるわけで。

これは、レース生地の中に細いワイヤーを何本も仕込んで、
形を整えたら、そのままの状態を保つようにして撮影してるんだってさ。



では最後、3つめの見どころは…

この作品を見終わった最初の感想は「死にたくなる映画」でした笑
それほど地下の死者の世界が楽しそうなんだわ。

ティム・バートン監督のインタビューにもあったけど、
この作品は一般的な常識とは逆に、生者の世界は規律に縛られて抑圧された社会、
そして死者の世界はそこから解放された自由な社会、という設定なんだよね。
だから画面もさ、生者の世界はモノトーンだし、死者の世界は原色だらけ。
このコントラストのつけ方はさすが。
もうね、「うわみんなで死にてー」って思うから笑

まぁ見といて損はない作品だよ。
これから見るって人にもっかい念押しとくけど、コレCGじゃないからね笑





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