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完成間近のカール




たっぷり楽しんできた「カールじいさん字幕化計画」もそろそろ終盤。
今んとこ99パーセントの完成度で,あとは細かい訳の手直しと,コンマ何秒っていうタイミング合わせだけになりました。
でね,やる前から予想はしてたんだけど,英語特有の言い回しとか,この作品だけに登場する造語とか,そういうのをどうさばくかっていう課題があったんだわ。
できるだけ作品の味を残しながらも,どうしても妥協しなきゃなんない部分もあるし。下手にいくじって寒い訳になったら最悪だし笑
今日はそんな例を2つ紹介します。


【 the Cone of Shame 】
まずは「捕虜の鳥を逃がしてしまった犬のダグが,犬のアルファ隊長から罰を言い渡される」というシーンです。アルファ隊長が,
He has lost the bird. Put him in the Cone of Shame.
と罰を下すと,まわりの犬たちの間に「え,マジで?」みたいな空気が走る。
この罰ってのがさ,犬が病気になったりケガした時,そこをペロペロ舐めないように,顔の回りにくっつけるでかい円錐形の襟(?)があるでしょ。あれをつけるって罰なんです笑
この the Cone of Shame(おそらく造語)ってのが犬社会では非常にカッコ悪いらしい。
で,このアルファ隊長のセリフをガチ直訳すると
「彼は鳥を逃がした。“辱めの円錐” に処す」
となるけど,もちろんこれじゃ何のことかわかんないわな。

実はこの器具にはちゃんと名前がありました!「エリザベス・コーン」だそうです。
ところがこの言葉,犬好きには当たり前の名前なのかもしんないけど,一般人(少なくともオレ)には通じません。うーん…どうすべきか…。
結局,ここの訳は
「彼は鳥を逃がした。“病気犬の刑” に処す」
という,あえてヘンな言葉にしました。もちろんこれだと「カッコ悪い」って雰囲気はイマイチ出てないんだけど,このすぐあとのカットで,この円錐をつけたダグが決まり悪そうに,
I do not like the Cone of Shame.
って言います。
ここを「これはかなり恥ずかしいな」と訳すことで,まぁどうにか雰囲気は出たかなと。


【 radioactive 】
作品中,最もオレを悩ませたのはここ。
カールじいさんと仲間の子供ラッセルが,犬のダグに初めて出会うシーンです。
この犬って,首輪の自動翻訳機のおかげで人間の言葉を話すんだわ。これに驚きながらも,ラッセルは面白がってツマミをかちゃかちゃ回します。それを見たカールじいさんの一言。
Russell, don't touch that! It could be radioactive or something!
最初は特に意識せずこう訳しました。
「ラッセル,触るんじゃない!きっと…放射能か何かだ!」
ところが流れに乗せてこのシーンを見ると,いつもこの「放射能」がヘンな気がしてさ。
いくら何でも放射能ってねぇ…。確かに「触るんじゃない」とも言ってるし,radioactive は間違いなく「放射能」なんだけど,ホントに放射能ならもっと騒いでるはずだし…。

ここで気づきました。これってもしかして radioactive(放射能) じゃなくて radiowave(電波)の間違いじゃないかと。このじいさんって,GPS のことを GPM って言ってたり,かなり機械オンチなところがあるからね。
問題は,この言い間違いの面白さをどうやって訳ににじませるかです。
ここを普通に「電波」とか「無線」って訳しちゃうと,機械オンチの割にそこそこ的を射た発言になっちゃうわけよ。かといって「放射能」って訳だと,やっぱり言い間違ったことにはならない(「むせん」と「ほーしゃのー」は全然響きが違う)よね。

そこで,言葉の響きに関してはすっぱりとあきらめ,ここは
「ラッセル,触るんじゃない。きっと…ラジオか何かだ」
にしました。「人工知能搭載の自動翻訳機」のことを「ラジオ」って言わせることで,カールじいさんの機械オンチな部分が浮き彫りになるかと。
(危機感がなくなったので,2ヵ所ある「!」を除くという細かい気配りも笑)

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