コララインとボタンの魔女…「顔入れ替え」の最新技術とは - 映像ぴっか!

コララインとボタンの魔女…「顔入れ替え」の最新技術とは




 日本では公開されたばかりの「コララインとボタンの魔女」です。

「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」や「コープス・ブライド」のような
ストップモーションアニメによるファンタジー作品なんだけど、
この分野の技術革新には毎回驚かされます。

なによりも主人公コララインの表情がすごい。
この話をするには「ナイトメア~」時代に遡らなきゃなんないっす。
ナイトメアの主人公ジャックもさまざまな表情を見せるんだけど、
これは「人形の顔ごと入れ替える」という手法をとってました。
その数400パターン!

「コープス・ブライド」になると、さらに細かい変化が可能に。
何とリッピング(セリフに合せて口の形が変わる)まで実現してました。
これはね、人形の頭部に細かい機械仕掛けがあって、
耳の穴にドライバーつっこんでくるくる回すと、
口元がちょっとずつ動くみたいな仕組みでした。これもすごい。

そして、今回の「コララインとボタンの魔女」なんだけど、
機械仕掛けではとても出せないぐらいダイナミックに顔の表情が変わります。
ということで手法はナイトメアと同じく、顔ごと入れ替えね。
目を境目にして上下数百のパーツがあるので、
その組み合わせでなんと約20万パターンもの表情が可能だそうです。すげぇ…。

これ作るの大変だぜぇ…と思ったら、そこはやはり技術革新の波が。
コンピュータ上で3Dモデリングした部品を、
3Dプリンター(光を当てると固まる樹脂を使い、
3Dモデリングと同じ形を作り出す)を数ヶ月フル稼働で実現したそうです。
この技術自体は何年も前からあるものだけど、
ストップモーションアニメの「立体コマ」として使ったのは初めてじゃないかなぁ。

ダコタ・ファニング(榮倉奈々)/テリー・ハッチャー(戸田恵子)/ジョン・ホッジマン(山路和弘)キース・デイヴィッド(劇団ひとり)/ロバート・ベイリー・Jr(浪川大輔)/ジェニファー・ソーンダース(小宮和枝)ドーン・フレンチ(宮寺智子)/キャロリン・クロフォード(定岡小百合)/イアン・マクシェーン(斉藤志郎)

さて、この作品の公式HPその他を見てるうちに、あることに気づきました。
普通この手の人形アニメって「CGじゃないぞー」ってのを売りにするわけじゃん?
ところがこの作品はなぜかそれが書いてない。
ほどなく理由がわかりました。実はCG使ってます。
えー!? いやまてまて慌てるな笑

基本はちゃんと1コマずつ撮影してるよ。
ただ、顔の上下パーツの境目にはどうしても黒い線が出るし、
とんだり跳ねたりするキャラたちは、
どうしてもアームで支えなきゃダイナミックな動きは不可能なわけで。

んで、こういう邪魔な部分については、デジタル処理で消してるんだってさ。
これはぎりぎりで許容範囲だと思いました。
(ただし、ろうそくの火もCGなのはやりすぎ)

すっかり映画技術の話になっちゃったけど、
作品自体も不思議なお話で面白かったよ。

好奇心旺盛な女の子コララインが、
ある部屋に隠された扉を通って別の世界へと飛び出す。
そこは、みんな笑って楽しく暮らす夢の世界だった。
唯一の違いと言えば、みんなの目が「ボタン」で出来ていること。
そしてその世界には大きな秘密があった…

てな感じです。
ただまぁ、オレはやっぱこの手の作品は
「うわーこれコマ撮りかよーどんだけ手間かかってんだよー」
ってところに感動するし、
それを味わうのもひとつの正しい見方だと思いますよん。

<おまけ>
これって3D上映するはずだよね。
アームを消す時ってどうやってるのかな。
単に背景を貼り付けるだけだと3Dにならなくない?
3Dになるように「空間のデータ」で消してるんだとしたら、
それはそれでとんでもない技術ではある。

まぁ単に、右目の映像は右目用の背景で消し、
左目は左目用の背景で消してるだけだろうけどな。
でもいずれその場の空間のデータ、
なんなら空気のデータでデジタル処理する日が来るよきっと。


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