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メメント…前向性健忘を体感できる傑作 - 映像ぴっか!

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メメント…前向性健忘を体感できる傑作




前に「インサイド・マン」を見たとき、
その独特の見せ方に大いに満足したって話をしたよね。

それは、カラーで時間通りに進むシーンと、
モノクロで進む回想シーン(みたく見えるもの)。
これが交互に出てきて、クライマックスで時刻が重なっておー!ってなると。
面白かったのはさ、この回想シーン的なものが、
実はこれから起こる未来の話だったってことなんだわ。
この難解具合が何度でも鑑賞に堪える理由かと思います。うん。いい作品!

でも、これよりはるか昔の2000年に、もっとすごい作品があったんです。
かなり話題になったらしいんで知ってる人もいるでしょう。
今日の作品は「メメント」。



1回目を見終わった感想。「なにこれ、わけわかんないし!」
うん。わかんないのよ。
というのもさ、物語の時間軸がぐっちゃぐちゃ。というか逆向き。

最後に、重要人物のテディを撃ち殺すんだけどぉ…
え?ネタバレいいのかって?いいのいいの笑。
映画自体はそっから始まるから。
そこからまるで逆回転のようにストーリーが進む。ってか戻る。
だから、テディが主人公にいきなり馴れ馴れしく話しかけてくるんで、
見てるオレらにとってはすげー違和感があるわけ。「え?誰だっけあんた」って。

実はこの作り方には大きな理由があります。
この主人公レナードは「前向性健忘」って病気で、
記憶が10分程度しかもたないっていう設定なの。
昔のことはちゃんと覚えてるんだけど、短期記憶がダメなわけよ。

そんなやっかいな前向性健忘になった理由、それは、
家に侵入した賊に愛する妻をレイプされ、さらには殺されたという事件です。
レナードは、その犯人に復讐すべく策を練るんだね。

ガイ・ピアース/ジョー・パントリアーノ/キャリー=アン・モス/ラリー・ホールデン/カラム・キース・レニー/マーク・ブーン・ジュニア/スティーヴン・トボロウスキー/ハリエット・サンソム・ハリス/ジョージャ・フォックス

でも10分しか記憶は続かない。
目の前にいる人物が誰なのかもわからないし、
自分がなぜそこにいるのかも、さらにその場所はどこなのかも、
ぶっちゃけ事件そのものも、全く記憶から消え失せてる。
忘れないように、彼はあらゆることをポラロイド写真やメモに残します。

でも何をメモしたかすら覚えてないので、
例えば悪意のある他人がポラロイド写真にメモして
紛れ込ませることもできるわけ。
そうした混乱を避けるため、レナードは何と身体中に入れ墨を入れるんです。
「事実4:姓はGから始まる」とかを彫っとくのよ。
これで常に自分のすべきことを見失わないようにしてると。

さて、ストーリーが逆向きに進む理由、これでわかったかな?
前向性健忘による記憶障害の感覚を、見てる人にも体験させるためです。
これはとてもうまくいってると思うよ。
もちろんそのせいで、油断してるとあっちゅう間にわかんなくなるけどね。

最後には(あ、「映画の最後には」って意味。ややこしいなぁ笑)、
レナードにとって衝撃の事実が明らかにされます。
すべてがつながって、うわぁ…ってなる瞬間っすね。

もちろん彼はそれを覚えてられませんが。


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