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ベルヴィル・ランデブー…絵本だからセリフいらない




フランスアニメの最高峰(らしい)、「ベルヴィル・ランデブー」です。2002年の作品。いろんな賞をもらったらしいけど、日本じゃそれほど話題になんなかった気がするなぁ。でもね、かなりおんもしろかったよ!ジャパニメに慣れた目にはこの絵本みたいな画風がまずそそられる。あとは音楽がいい。昔のデキシージャズに今風のリズムを取り入れたみたいな感じ。スパニッシュギターが熱いぜ(←知ってる言葉ならべてるだけ疑惑)

【ストーリー】おばあちゃんが孫のシャンピオンに買ってあげた三輪車。これがきっかけで彼はいつしか自転車選手の道を歩むことになる。コーチはもちろんおばあちゃん。こうして彼は自転車レースの最高峰であるツール・ド・フランスへの出場をも果たした。ところがそのレース中、マフィアによって彼がさらわれてしまうのだ。目的はわからない。目の前で最愛の孫を連れ去られたおばあちゃんの大冒険が始まる…

まぁ絵本みたいな画風とはいえ、登場人物は徹底的にデフォルメされてパンチ効いたキャラばかりになってます。ヒトよりも鳥に近い遺伝子持ってるんじゃねーかっていう。
あ、あとね、画風に似合わずきっちり3Dモデリングしてますわ。トゥーンレンダリングのCGで描いてる。いやその手法自体はいいのかもしんないけど、ちょっと動きとかリアルすぎる感じがするなぁ。車重の移動とかどーでもいいのに笑 も少し「手で描いてます」みたいな雰囲気を出しても良かったんじゃないかなぁ。たぶん技術的には可能だと思うけど。もともと絵がメカメカしてないから、なんかミニチュア模型の実写みたいな感じに見えちゃう。
これらの作画的な部分はかなり好みが分かれちゃうかもしんないね。


  • ベルヴィル・ランデブー アニメ



オレがこの作品を気に入ったのは、その異質な外国アニメって雰囲気と、何よりもその繊細な脚本です。とにかく細かい小ネタが冴えてる。1分に1回はニヤっとする演出があるぞ。
例えば、冒頭付近でシャンピオンが自転車のトレーニングをする場面。街のものすごい登り坂をよっこらしょと上がっていく彼のカットのあと、後ろからピッピッピッと笛を吹いてるおばあちゃんがフレームイン。おばあちゃん三輪車をこぎながら平然と坂道を登ってく…とまぁ、終始こんな感じ。

そうなんよ、シーンいっこいっこがシュールなんだわこれまた徹底的に。しかもすんげーテンポ遅いし。最後はマフィアと撃ち合いながらのカーチェイスとかあるんだけど、スピード感のかけらもない。少なくともオレはこれほどのろいカーチェイスを見たことがないぞ。でもスカッとするんだよなぁ。銃を撃つ音なんてポップコーンみたいだから。かわいいマフィアたちだから笑

これ、テンポ遅いってのはちゃんと理由がありそうだな。この「ベルヴィル・ランデブー」ってさ、歌のシーン以外ほとんどセリフがないんだわ。わざとまどろっこしい「間」をもたせることでワクワク感が出てくるんだろうね。

例えばこんなシーン。三つ子のおばあちゃんの一人が奇妙ないでたちで家を出てく。セリフもないし、おばあちゃんだから歩くのゆっくりだし、見てる方は「は何?」ってなるわけよ。んで、よちよちよちよち歩く画面でお尻にイスがくくりつけられてるのが見えてさ、ますます「え?」ってなる。こんな夜にそんな格好でどこ行くのって。このあたりからちょっとずつワクワクが高まってくるのね。

おばあちゃんが着いたのはある沼地。ここで彼女が手網を持ってたことを思い出して、「なるほど魚とりにきたんだぁ」ってやっとわかると。でも結局サカナじゃないんだけどな。ゆっくりと傘をさし、可愛いバッグからおもむろにあるものを取り出す。ここでやっと、彼女がどうやって獲物をとるかが分かるのね。ここは面白いので秘密。

どのシーンもこんな風にシュールでニヤリ。いろいろ考える間があるからテンポは遅くてもいいのかもしんないね。

中盤から終盤の舞台となる巨大都市「ベルヴィル」についても触れておきたいな。
設定上は、海を越えた大都会っていうだけなんだけど、なんかいろんな国の都市が混じってる感じ。高々とチキンを掲げる、でぶっちょな自由の女神も出てくるし。ここの人たちがみんな肥満体型なのは都会(アメリカ?)の象徴なんだね。ボーイスカウトがおばあちゃんを手伝ってあげようとするのに、おばあちゃんはこの少年に対して「うるさいからあっちいけ」とでも言うように杖で顔をぺちぺちって叩く。戸惑う少年。いいねこの空気(笑)

実は登場カットが一番多いんでないか?っていう犬のブルーノ。ぜんっぜんめんこくないしバカな犬だけどさ、他のデフォルメされた非人間的なキャラに比べ、いかにも犬っぽいってか人間っぽい有機的な動きを見せる。こいつがいるおかげでだいぶ映画のバランスが取れたと思いますわ。

かなりアクの強い画風と演出の「ベルヴィル・ランデブー」ですんで、見た人みんなが楽しめるってわけじゃないかもだけど、個性的な作品であることは確か。機会があればぜひ。





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