インサイド・マン…2つの時間軸が共存する名作 - 映像ぴっか!

インサイド・マン…2つの時間軸が共存する名作




インサイド・マン クライヴ・オーウェン デンゼル・ワシントン ジョディ・フォスター久しぶりに脳ミソ使う映画を見たよ。スパイク・リー監督の「インサイド・マン」です。2006年の作品。まったく予備知識なしで見たので、頭フル回転でなかなか面白かったわ。

冒頭、いきなりある男のビデオ映像から始まるんだけど、こっからして「お!」と思わせる。ちょいと引用

「私の名前はダルトン・ラッセル。きちんと言葉を選んで話すから気をつけて聞いてくれ。二度と言い直さない。例えば名前は名乗った。それが主語だ。
“場所は” といえば、監獄のような場所というのがわかりやすい。だが狭い空間というのと監獄の中というのでは、大きく違う。“何を” したのか。つい最近、銀行強盗のための完璧な計画を立てて、実行に移した。“いつか” は言ったな。では “何のために”。金銭的な理由はもちろんだが、もっと単純な理由がある。『可能だから』だ。
あとは “どうやって” だけが残る。シェークスピアのハムレットのセリフを借りよう。“それが、問題だ ”」

この「インサイド・マン」という作品、本当にこの完全犯罪は成功するのか?っていう興味もあるし、NY市警の交渉人キース・フレイジャー(デンゼル・ワシントン)とのやり取りの行方とか、謎の敏腕弁護士(ジョディ・フォスター)とか、銀行の会長(クリストファー・プラマー)の思惑なんかも複雑に絡まってくる。
でだ、その全てが突然最後につながって「うぉ!なるほど」ってなります。中盤でジョディー・フォスターが出てくるあたりからストーリーがだんだん難しくなってくから、ボケっとしてるとわかんなくなるぞ。

そして何より、ストーリーの進め方ってか、見せ方が斬新でした。2つの時間軸があって、片方がも一方の軸に追いつくんです。これが作中で同時に進む。えなにわかんないって?まぁまぁ説明するから笑

本筋の流れの中に、ちょこちょこフラッシュバックの回想みたいシーンが差し込まれるんだけど、普通そういうのって「過去のできごと」だろ?この映画は違う。なんと「未来のできごと」が入るのよ。50人の人質をとって銀行に立てこもるっていう本筋に、なぜか人質たちの取り調べのシーンが差し込まれる。その証言によって、登場人物の背景とか犯行手順なんかが語られたりするんだわ。

最初はかなり面食らったよ。だってさ、まず人質のはずなのにいきなり取調室にいるんだよ?それにさ、人質なのにごっつい犯人扱いされてるんだもん。そのフラッシュバックの(未来の)ある時刻に、本編の時間の流れがだんだん追いついてくると同時にその切り替わりが頻繁になってくる。そしてある重要な場面で2つの時間がドンっと一致すると。こんな見せ方は初めてだわ。なんかすごいかも。

本編のストーリーについても、表面上は「犯行グループのボスと交渉人の知恵比べ」っていう形をとってるんだけど、実はそんなの全然メインテーマじゃないってことに途中で気づくのね。冒頭の「どうやって」なんて、もうゆっちゃってもいいくらいだもん。人質全員に犯人と同じ服装とマスクをさせるんです。あらまー単純だこと。

まぁ…ホントにこれで完全犯罪が可能かどうかはちょっと考えればわかるでしょ?もちろん裏の裏までどんでん返しが待ってますぜ。「あ、まだあんのかよっ」て思ったし。いい意味でね。

これ見終わったあとからじわじわ面白くなってきて、気づいたらもっかい見てるってタイプの映画だな。映像・音楽(ヒップホップ&シンフォニー)なんかを含めていろいろと独特な雰囲気をもつ映画「インサイド・マン」でした。ラストはすんごくかっけー終わり方だから満足いったよ。
うん、見ても損はないと思いまっす。

<おまけ>
現場のシーンでは、ハンディの手持ちっぽさを強調したり、わざとフレームもとびとびにして粗っぽさを出してます。この手法はプライベート・ライアンゆずりか。


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