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スラムドッグ$ミリオネア…雨中のコンテナのカット - 映像ぴっか!

ウィッチマウンテン…スパイキッズ劣化版? - 映像ぴっか!

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ニューオーリンズ・トライアル…訴訟コンサルだけじゃない - 映像ぴっか!

秒速5センチメートル…ノスタルジーを呼ぶ理由 - 映像ぴっか!

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スラムドッグ$ミリオネア…雨中のコンテナのカット




カチンコたったひとつの仕草で人を好きになることがあるように,たったひとつのシーン,いや,たったひとつのカットだけで好きになる映画もあります。
今日は2008年のインド映画「スラムドッグ$ミリオネア」です。オスカーはじめ,いっぱい賞もらったんだってねこの映画。

最初はそんなに好きじゃなかったんだわこれ。「学校にも行けなかったスラム出身の青年が,クイズ・ミリオネア(インドでもこの番組は大人気だそうで)で正解し続けて莫大な財産を手にする」っていうストーリーなんだけど,これが番組の様子とスラム時代の様々な経験が交互に描かれるという手法で物語は進んで行きます。

このやり方がオレは気に入らなかった。このスラム時代のシーンってのはさ,いかにもアジアの映画にありがちな,映画学校の教科書にも書いてありそうなカットの手法というか,そういう撮り方なわけよ。芸術的ではあるけど娯楽性に欠けるようなさ。

それが理由かどうかはわかんないけど,ここにクイズ・ミリオネアの番組という派手な演出を挟み込むことで,見てる人を飽きさせないようにしてると(たぶんだけど)。
でもさ,この番組で出題される問題ってのが,なぜかこの青年がスラム時代に経験したことばっかりなわけよ。このご都合主義的な作りがバレバレなので,オレ的には「ちょっとこれは…」って感じちゃったんです。

ところが,2回目見た時にちょっと印象が変わりました。ある1カットのおかげです。
主人公の少年時代,貧しいながらも母や兄と楽しく暮らしていたある日,イスラム過激派の集団が村を襲う。目の前で母親が殺され,兄と2人で逃げる途中,同じ境遇でぽつんと立っている少女と出会う。選択の余地はない。少女の手をとって逃げる3人。

なんとか逃げ延びたものの,兄弟が行く場所はもうなかった。古いコンテナの中で兄弟が話をする。少女は離れたところに一人立っている。雨が激しく降っている。
「女なんか連れてくんな!あいつがいるとこっちがヤバい」と兄が向こうをむいてふて寝するのを見て,主人公が少女を手招きする。少女が雨の中を小走りにコンテナにやってくる。
このカットです。(説明長い笑)

デーヴ・パテール/アーユシュ・マヘーシュ・ケーデーカル/タナイ・チェーダー/マドゥル・ミッタル/アズハルッディーン・モハンマド・イスマーイール/アーシュトーシュ・ローボー・ガージーワーラー/フリーダ・ピントー/ルビーナー・アリー/タンヴィー・ガネーシュ・ローンカル/アニル・カプール/イルファーン・カーン


手前で横になってる兄にずっとピントを合わせてるんで,遠くからトコトコ走ってくる少女が,雨の中からぼやーっと浮かび上がるっていう感じの撮り方なんよ。この画の美しさになぜかやられちまいました。
映画全体はマイナスだけどここはプラスだから,結局はプラマイゼロって感じの映画かな。

<おまけ>
エンドロールではマサラムービー全開のダンスが始まります。ここはさすが本場って感じで楽しかったっす。このシーンはあのA.R.ラフマーンの監修っぽいぞ。

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ウィッチマウンテン…スパイキッズ劣化版?




7月4日公開の映画「ウィッチマウンテン ― 地図から消された山 ―」です。

これ予告編とか見るとさー,いかにも「硬派なSFサスペンス」って感じするでしょ?「遂に明かされる地球最大の謎」とかゆってるしな。えーと…そういう考えは一切捨ててください笑

実際すんごく軽い作品だわ。はっきりと子供向けといってもいいくらい。えーとね,ノリ的には「スパイキッズ」とか「ギャラクシークエスト」に近いかも(この2作品はおすすめっすよ)。
てゆっか,この映画に出てくる宇宙物理学者役のカーラ・グギノって,スパイキッズのお母さんやってた人じゃん笑 まるっきり役どころもかぶってるし。狙いなのかなぁ。

ストーリーは「故郷の星に帰りたい宇宙人の少年少女が,その超能力を駆使しながら,たまたま乗ったタクシーのドライバーと一緒に政府機関や謎の暗殺者から逃げつつ,ウィッチマウンテンにあるというUFOを探します。ところがいよいよってところでプレデターのニセ物が登場してさぁどうしましょー。筋肉バカ大活躍でアメリカ人大喜び」ってお話です。

ドゥエイン・ジョンソン/アナソフィア・ロブ/アレクサンダー・ルドウィグカーラ・グギノ/キーラン・ハインズ/ゲーリー・マーシャルチーチ・マリン/キム・リチャーズ/アイク・アイゼンマン

なんか最後のほうはもう15年前のスタートレック見てるようでした。いくらリメイクものだからと言っても,作りそのものまで古くさくする必要はないと思うんだけどなぁ。
ということで,「これを見るならスパイキッズを見ろ」としておきましょっか。

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252 生存者あり…「さっき汚しました」な感じ




カチンコ2008年の邦画「252 生存者あり」です。

いわゆる救出モノですな。この手の映画で最近のやつと言えば,2006年ニコラス・ケイジの「ワールド・トレード・センター」があるね。どっちもストーリーは大して変わらないし(そりゃそうだ),びっくりする結末があるわけじゃないのもわかってるわけで。そうなると各シーンの完成度が試されることになるわけで。

なんか評判良かったんでしょこの252って。それなりに期待して見てみましたが…。
なんていうか,邦画の悪いところがずいぶん見えるような作りで…ちょっとがっかり。
いやまず断っておくけど,なかなか頑張って作ってるとは思いますよ。CGもセットも。津波や台風でむちゃくちゃになった東京の街もちゃんと作ってる。

でもこう…壊れた街とかがアップになると,壊れたっていうより「壊しました」って感じに見えるんすよ。レスキュー隊の汚れた制服とか見ても「さっき汚しました」って感じなんだわ。
役者さんたちの服も顔もきれいなままだし,多少顔が黒くなってても,それはやっぱり「黒くしました」っていう感じで。
伊藤英明/内野聖陽/山田孝之/香椎由宇/木村祐一/MINJI/山本太郎桜井幸子/大森絢音/松田悟志/杉本哲太/西村雅彦/温水洋一阿部サダヲ/ルー大柴/半海一晃/中根徹/木原実/笛吹雅子
ハリウッドと比較しちゃかわいそうなのかもしんないけど,ワールド・トレード・センターの時は,あらゆる部分がほこりまみれで,最後の方なんかニコラス・ケイジかどうかすらよくわかんないほどドロドロだったしな。救助隊の汚れ具合にしてもさ,泥で汚してまた乾かしてまた汚してってのを繰り返したと思わせるほど,あるいはひょっとしたら撮影の間じゅう洗濯してないんじゃないかと思わせるほど,もとの色なんてわかんないほど,それほどまっくろけ。252とは格が違う。

252はストーリーも微妙だなぁ。主要人物がそんなに多い映画じゃない割には主人公の家族ばっかり出てきたり。地下に閉じ込められた5人の中に,元レスキュー隊もいるし研修医もいるし,輸血に必要な凝固防止剤を偶然持ってる人もいるし笑
高架橋が粉々になるほどの津波なのになんで地下に生存者がいるんだよとか,「死者・行方不明者1300人」って普通にテレビで放送してるけどなんでそんなのすぐわかるんだよとか,バックに映ってる報道スタッフがまったく危機感のない動きだよねとか。てかフジテレビぶっこわれたのにそんなのんびりしてていいのかよ日テレぇとか(←日テレ制作の映画です笑)
新橋まで津波が来たんなら都心は大パニックだろうから,二次災害も考えると1300人じゃなんぼなんでも少ないだろとか,そんな状況なのによく消防庁とか気象庁の連中はパッと移動できたねとか。
あー疲れた。ひとつアラが見えると次から次へとおかしなところが見つかっちゃうという典型の映画っすね。

いやもっかい言うけど,頑張ってるとは思いますよ。「オマエ偉そうにそんなん言うなら作ってみろや」って言われても作れませんよ笑 でもまぁやっぱこっちはプロの仕事のすごさってのを見たいわけで。
いやわかりますよ。確かにすごいんですよ。劇場でお金払って見たわけじゃないから文句言えませんよ。でもさぁ…(しつこいから)

ということで,「オススメせず」としておきますあせあせ

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ニューオーリンズ・トライアル…訴訟コンサルだけじゃない




カチンコ2003年の映画「ニューオーリンズ・トライアル/陪審評決」です。面白かった!

最初はよくある法廷ものかと思ってたんだわ。オレ法廷もの好きだし,ジーン・ハックマンとダスティン・ホフマンの共演ってだけでわくわくだったんね。
ところがこれ,ちょっと違う視点から裁判をとらえた法廷サスペンスものです。

アメリカって陪審員が評決を下すじゃん?そこにがっつり焦点を当てた映画なのよ。
オレ知らなかったんだけどさ,陪審員って,その候補者の中から原告側と被告側が選ぶもんなんだね。だから,その候補者たちがどんな生活や思想の持ち主かがあらかじめわかれば,裁判を有利に進めることができると。
この映画は,それを商売にしてる「陪審コンサルタント」のお話です。

ホントにこういうビジネスがあるのかどうかは知らない(たぶんあるんでしょ?)けど,このベテラン凄腕コンサルタントを演じるのがジーン・ハックマン。
この手法がすごい。依頼を受けたあと,すべての陪審員候補者に密着して,そいつの素性を調べる。隠し撮りや盗聴は当たり前。法廷に小型カメラ持ち込んだり,ハイテク通信装置を使って外部から指示を出したりと,もうなんでもアリ。秘密のオフィスはまるでCIA本部の一室のようです。
ジョン・キューザック/ジーン・ハックマン/ダスティン・ホフマン/レイチェル・ワイズ/ブルース・マッギルブルース・デイヴィソン/ジェレミー・ピヴェン/ニック・サーシー/スタンリー・アンダーソン/クリフ・カーティスジェリー・バマン/ジェニファー・ビールス/マルガリータ・モロー/ジャニタ・ジェニングス/ルイス・ガスマン/ビル・ナン
ところが話はここで終わらない。被告側コンサルタントのジーン・ハックマンと,原告側弁護士ダスティン・ホフマン双方のもとへ,陪審員たちの写真と共に「評決売ります!」と書かれた文書が送られてくる。どうも他に裁判を操作しようとしてる者がいるらしい。

ほどなくある女が法外な報酬を要求して話を持ちかけてくる。彼女と陪審員の1人がグルで,この陪審員の巧みな話術で全員をコントロールしていくわけよ。
ところがところが,この女の真の狙いは金ではなく,もっと大きなことだった…とまぁ,主題そのものがどんどん変わっていくのでまったく飽きが来なかったです。

ジーン・ハックマンとダスティン・ホフマンの名演は言うまでもないけど,陪審員役のジョン・キューザックがなかなかの熱演でした。「マルコビッチの穴」にも出てたねこの人。
この映画ではいろんなキャラをくるくる使い分けてます。そういう意味じゃオレの好きなエドワード・ノートンとちょっとかぶってるのが残念っちゃ残念かな。

でも,この作品で誰よりも気に入ったのは,謎の女を演じるレイチェル・ワイズです。
「ナイロビの蜂」では単にキレイな人だなぁって程度だったんだけど,この映画ではいかにも “謎の女” らしい怪しげな目線とか,真の姿(言えないけど)に戻ったときに見せる切ない顔とか,そういう表情がたくさん見れて満足。ややキャリー=アン・モス的な雰囲気もあるね。

ということで,最近見た映画の中ではぶっちぎりのオススメ!見て損はないよ。

<おまけ>
「マルコビッチの穴」のぶっとんだ作風も好きだけど,むしろ監督のスパイク・ジョーンズのはじけっぷりの方が好きです。彼が役者として出てる「スリー・キングズ」もいいよ。

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秒速5センチメートル…ノスタルジーを呼ぶ理由




今日は「秒速5センチメートル」。
日本のアニメ映画です。2007年公開ね。

これ有名だったのかな。ある人に勧められて見たんだけど、
「ストーリーよりもその映像がすごいから見てくださいよ」って言ってた通りだな。
これはすごい。キレイっていう一言じゃ片付けられないほど
「こっちに向かってくる」映像だなと思いました。

地味だけど、生活の一部を切り取った小物が
リアルで気持ち悪いほどだったよ。
駅のホームの電光掲示板とか、ちょい昔のケータイのジャギー入った文字とか、
紙パックのコーヒー牛乳とか、机が斜めってる放課後の教室とかとか。
わずか1秒にも満たないフレームだけに登場する、

そういう小物へのこだわりってさ、
「職人がちゃんと作ってるぞー」っていう声が聞こえてきそうで嬉しいもんです。
(ただ、一応これらの小物はストーリー上とても重要なアイテムだから、
手を抜かないのは当然とも言えるけどね。)

この映像作品(あんま映画って言いたくない)のすごさは、
もちろん小物だけじゃなくて、
壮大な空とか星とか雪とか、そういう自然の描写にも現れます。
でもこの自然物はリアルっていうよりも、
大げさなぐらい「美しい」仕上がり。

この美しさが、少年少女の淡い恋愛を詩的な言葉で紡ぐっていうストーリーと
合ってるみたいです。
あーそういや若い頃こんなことあったねーっていう気持ちになれるよ。
ノスタルジーを呼び覚ますというか、
あの頃のなんとも言えない熱さや温かさというか、
二人には特別な思い出として残る自然の切り取りとか。

そういう感情がぶわーっと出てくる映像です。空気感まで思い出すってかさ。
ここまで「映像に包まれた」という感触を持ったのは初めてかもしんない。

水橋研二/近藤好美/尾上綾華/花村怜美

とここで、
作品の余韻が薄れて現実に戻ってみると、奇妙なことに気づきました。

よー考えたら、
二人でこんな美しい星空を実際に見たわけじゃないし、
これほど情緒的に雪が降る大木の下でキスしたわけでもない。
もっとずっと現実的なシチュエーションだったはず。
夕焼けはそんなに赤くなかったし、青空はあんなに広くなかった。

うんそっか、それは当たり前だ。
だってあまりに美しいこの映像自体がもう現実離れしてるからね。
ならばどうしてノスタルジーにしっとり包まれるような気持ちになったんだろ。

あ、わかった!この映画って小娘や小僧が見ちゃダメな映画なんだ。
今を生きる若者にとって、記憶は現実そのものです。
良くも悪くも思い出は本物。
そういう若い人がこの映画を見ると、
思い出と違う非現実的な映像に「え~っ!? どうなんこれわぁ!」って思うかも。

でも、我々おっちゃんおばちゃんというのは、記憶が美化されてるものなんです。
もしかしたらこの美化された記憶こそノスタルジーというのかもしれない。
だからこの映像に感情移入できるわけか。
時を超えて自分を包む「あの」空気を思い出させる助けになると。
そのための大げさな映像美なのかもしれない。

この作品を「キレイな青春アニメーション映画」
と感じちゃう人はまだ若いってことかもしれんね。
ということで、30歳以上限定でお勧め!
ハタチそこそこの小僧小娘は10年後に見ろ笑

<おまけ>
ちょっと残念な点もありました。
作品の後半にいくにつれて、小物たちの手抜きが目立つ気がする。
いや正確にはコンビニの雑誌が並ぶ1ショットだけだったかもしんないけど、
そういうわずかな粗さが目立ってしまう部分があったな。

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