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ハート・ロッカー…昼と夜、心の色分け - 映像ぴっか!

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ハート・ロッカー…昼と夜、心の色分け





 今日は日本で公開されたばかりの「ハート・ロッカー」をいち早くお知らせ。
2008年のアメリカ映画です。
アバターをぶっちぎってオスカーをぞろぞろ取ったね。
イラクでの米軍爆弾処理班のお話です。

んで、オレ完全に勘違いしてたんだけど、
爆弾処理ってのはこう「幾重にも張られたブービートラップをひとつずつ解除し、
どっちのワイヤーを切るかでハラハラ」みたいな感じだと思ってたのね。
でもそれは犯罪捜査の爆弾解除なわけで。

この作品でとりあげるのは戦地における爆弾処理、ってか不発弾処理だわ。
だから仕組みはプロが見ればすぐわかるらしく、
割とあっさり解除しちゃうか、
あっさりあきらめてみんなでダーッて逃げちゃいます笑

まぁ、一見任務をナメくさってるような主人公だけど、
その心は意外と繊細で責任感が強かったりします。
その昼と夜の違いに注目した心理描写は確かにうまいと感じました。

ジェレミー・レナー/アンソニー・マッキー/ブライアン・ジェラティガイ・ピアース/クリスチャン・カマルゴ/レイフ・ファインズデヴィッド・モース/エヴァンジェリン・リリー

ただねぇ…いかんせん「地味」なんだわ。
今流行りのドキュメンタリー風の作りだから音楽もあんまりないし、
爆弾解除っていう性質上、派手なアクションもない。
舞台は砂漠と白い石の瓦礫しかないし、みんな軍服だから色合いも地味。
いや確かに「ひょっとして爆発するかも…」っていう緊張感はあるよ。
でも最初だけ。

だってさ、いわゆる「映画的なお約束」が多すぎるんだもん。
一段落ついてホッとした瞬間にドカーンとか、
どう見てもそのソファーは座っちゃダメだろとか、
街の人々とリラックスしてたわむれてるシーンとかあると
「あらー死にフラグ立っちゃった」ってわかっちまう。

それほどベタってか、いわゆる教科書通りなのね。
なんかひねったエンディングが待ってるのかと思いきや、「え?」だったし…。

ということで、アカデミー賞6部門はおめでとうだけど、
オレ的には「ごく普通」でした。



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カール最終回




字幕作業の仕上げは「表示のタイミング」です。
これまでいろんな字幕作品を見てきたけど,大きく2つに分かれるような気がするな。
ひとつは割と長めの文章で字幕を出しておくという方法。これは,字幕が出たら先にざっと読んでしまい,あとは映像を見ておけるっていうメリットがある反面,「ためてためて最後に粋な一言が待ってる」ような場合はネタバレになって興ざめする時もあります。

一方,セリフのタイミングに合わせて割とこまめに字幕を表示するやり方もあるね。
このメリットは何よりも臨場感。うまいタイミングで字幕出してくれると,ホントにそれをしゃべってるように感じる時もあるしな。
もちろんこれにはデメリットもあって,こまめに字幕が出るってことはじっくり映像を見ることも難しくなるってこと。慣れてない人だと,「字幕を読んでるだけで映画が終わっちゃった」ってことにもなりかねない。

基本的には「1カット1字幕」なんだろうけど,結局のところ,2つの方法のどちらにするかは字幕制作者の感性による気がします。
さて,オレはどっちかってと後者の「タイミング重視」が好きなんで,今回のカールじいさんの字幕でも,できるだけセリフと同じタイミングで細かく字幕が出るように調整しました。

例えば,犬のアルファ隊長が手下のベータとガンマに訓示をたれる場面。
Beta! Gamma! Mayhaps you desire to... Squirrel!
約3.7秒のセリフです。これを字幕にすると
「ベータ!ガンマ!お前たちだってきっと…リス!」
となります。ここは1カットなので字幕もまとめて表示するのがセオリー。

ところが,このセリフの味は最後の Squirrel! 「リス!」にあるんだわ。
一応説明しとこうかな。この犬たちはリスが大好きで,リスがいると思わず追っかけてしまうという習性があります。なので誰かが「リスだ!」と叫ぶと,思わずピクッとその方向を見てしまうのね。
このシーンでも,「部下にお説教をしてるアルファ隊長。でも心では無意識にリスが浮かんできて,それが自動翻訳機に拾われ『リス』という声になってしまう。自分で出したはずのその声に思わず反応して3匹同時にピクッと止まる」という面白さが潜んだセリフなわけです。

そう考えると,この「リス!」という字幕は最後まで表示せずにいた方がいいわけね。
そこで,松下版の字幕では
「ベータ!ガンマ!」(1秒)→(ブランク0.45秒)
「お前たちだってきっと…」(0.9秒)→(ブランク0.4秒)
「リス!」(0.95秒)
というふうに,こまかく3つに分けて表示しました。

これとはまったく逆のケースもあったよ。
Sheesh! (カールじいさんのアップ 1.09秒)→(ブランク0.12秒)
Can you believe this, Ellie? (家のカット 2.05秒)
「まったく!信じられるかいエリー」というごく当たり前のセリフなんだけど,「まったく」「信じられるかいエリー」の間でカットが変わるんで,本来なら2つの字幕に分かれます。
ただ,これだと後半の「信じられるかいエリー」が2秒間しかないのでちょっと窮屈。
逆に最初の「まったく」は一瞬で判断できるから1秒もいらないと。
そこで,ここではカットをまたいで2つの字幕をまとめて表示してます。

実際にはこんなにうまくいかない部分もたくさんあったよ。字幕の切り替えが早すぎて読み切れないんだけど,どうしても短くできないとこがね。んまぁこれが素人の限界なんだろうな。

ということで,約90分6000語の字幕がなんとか無事完成しました!
最後の作業は,ラストカットのフェードアウトにあわせて
「Translated and Subtitled by Matsu-Rabbit」
という字幕を出すこと。うん,これはちょっと気持ちいかも笑

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完成間近のカール




たっぷり楽しんできた「カールじいさん字幕化計画」もそろそろ終盤。
今んとこ99パーセントの完成度で,あとは細かい訳の手直しと,コンマ何秒っていうタイミング合わせだけになりました。
でね,やる前から予想はしてたんだけど,英語特有の言い回しとか,この作品だけに登場する造語とか,そういうのをどうさばくかっていう課題があったんだわ。
できるだけ作品の味を残しながらも,どうしても妥協しなきゃなんない部分もあるし。下手にいくじって寒い訳になったら最悪だし笑
今日はそんな例を2つ紹介します。


【 the Cone of Shame 】
まずは「捕虜の鳥を逃がしてしまった犬のダグが,犬のアルファ隊長から罰を言い渡される」というシーンです。アルファ隊長が,
He has lost the bird. Put him in the Cone of Shame.
と罰を下すと,まわりの犬たちの間に「え,マジで?」みたいな空気が走る。
この罰ってのがさ,犬が病気になったりケガした時,そこをペロペロ舐めないように,顔の回りにくっつけるでかい円錐形の襟(?)があるでしょ。あれをつけるって罰なんです笑
この the Cone of Shame(おそらく造語)ってのが犬社会では非常にカッコ悪いらしい。
で,このアルファ隊長のセリフをガチ直訳すると
「彼は鳥を逃がした。“辱めの円錐” に処す」
となるけど,もちろんこれじゃ何のことかわかんないわな。

実はこの器具にはちゃんと名前がありました!「エリザベス・コーン」だそうです。
ところがこの言葉,犬好きには当たり前の名前なのかもしんないけど,一般人(少なくともオレ)には通じません。うーん…どうすべきか…。
結局,ここの訳は
「彼は鳥を逃がした。“病気犬の刑” に処す」
という,あえてヘンな言葉にしました。もちろんこれだと「カッコ悪い」って雰囲気はイマイチ出てないんだけど,このすぐあとのカットで,この円錐をつけたダグが決まり悪そうに,
I do not like the Cone of Shame.
って言います。
ここを「これはかなり恥ずかしいな」と訳すことで,まぁどうにか雰囲気は出たかなと。


【 radioactive 】
作品中,最もオレを悩ませたのはここ。
カールじいさんと仲間の子供ラッセルが,犬のダグに初めて出会うシーンです。
この犬って,首輪の自動翻訳機のおかげで人間の言葉を話すんだわ。これに驚きながらも,ラッセルは面白がってツマミをかちゃかちゃ回します。それを見たカールじいさんの一言。
Russell, don't touch that! It could be radioactive or something!
最初は特に意識せずこう訳しました。
「ラッセル,触るんじゃない!きっと…放射能か何かだ!」
ところが流れに乗せてこのシーンを見ると,いつもこの「放射能」がヘンな気がしてさ。
いくら何でも放射能ってねぇ…。確かに「触るんじゃない」とも言ってるし,radioactive は間違いなく「放射能」なんだけど,ホントに放射能ならもっと騒いでるはずだし…。

ここで気づきました。これってもしかして radioactive(放射能) じゃなくて radiowave(電波)の間違いじゃないかと。このじいさんって,GPS のことを GPM って言ってたり,かなり機械オンチなところがあるからね。
問題は,この言い間違いの面白さをどうやって訳ににじませるかです。
ここを普通に「電波」とか「無線」って訳しちゃうと,機械オンチの割にそこそこ的を射た発言になっちゃうわけよ。かといって「放射能」って訳だと,やっぱり言い間違ったことにはならない(「むせん」と「ほーしゃのー」は全然響きが違う)よね。

そこで,言葉の響きに関してはすっぱりとあきらめ,ここは
「ラッセル,触るんじゃない。きっと…ラジオか何かだ」
にしました。「人工知能搭載の自動翻訳機」のことを「ラジオ」って言わせることで,カールじいさんの機械オンチな部分が浮き彫りになるかと。
(危機感がなくなったので,2ヵ所ある「!」を除くという細かい気配りも笑)

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まだまだおやつはカール




「カールじいさん字幕化計画」は,慣れてくるにしたがってますます面白くなってます。
こりゃしばらくこの話題で連投だろうな。

実際に字幕を書いてみることで,思いもよらなかった新たな発見があるわけっす。
昨日までは「短く短く」ってのばっかり頭にあったんだけど,映像や音声と合わせると微妙に違和感を感じる場合があってさ。最初はわかんなかったんだけど,それは「セリフのリズム」だと気づきました。まぁわかってしまえば当たり前のことだけど。

例えばこんなシーン。カールじいさんに立ち退きを迫る作業員の顔に向かって,じいさんが送風機でめいっぱい風を浴びせ,顔がフンガフンガってなった後の作業員のセリフ。

Uh, I take that as a "no," then?

短さだけを考えるなら「ノーですか」でOKだし,もしも音声がなくて映像だけならこのぐらいがちょうどいい長さです。これだけ短いと字幕は一瞬目に入るだけで読み取れるから,映像もちゃんと見れるし。

ところが音声も出すと違和感があるんだわ。セリフの中の "no" だけはどんな日本人でも聞こえるだろうから,字幕の最初に「ノー」って書いてしまうと,先に頭の中で「ノー」が浮かんでから実際の "no" が耳に入るからヘンなんだろうね。
つまり,すごくやさしい英語が含まれてる場合は,その単語が聞こえるタイミングも考慮しなきゃなんないんだとわかりました。
ちょっと大袈裟に言えば,これがわかったあとは,一つひとつの字幕に命が宿ってきた気がするよ。うん,やっぱ大袈裟だ笑
結局ここのセリフは

Uh, I take that as a "no," then?
それはつまり…「ノー」ですね

となりました。

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カール字幕化




さっそく始まったよ「カールじいさん字幕化計画」です。
いやーこれがまた予想以上に面白い!
けっこう有名な話だけど,字幕ってのはただしゃべってる英語を訳すのとは違うんだよね。
人間って,耳で聞いて理解するスピードよりも,文字を読んで理解するスピードの方がずっと遅いんで,極限まで短い表現が要求されるわけっす。この言葉選びが面白いんだわ。

カールじいさんの場合,字幕の山場はいきなり冒頭にやってきます。映画ニュースの中で,冒険家チャールズ・マンツの偉業をたたえてて,それを見たカール少年が冒険家を夢見るってシーンね。
ところがこの映画ニュースってのは後の物語全体の伏線にもなってるんで,あんまり勝手な訳をつけるわけにもいかないのよ。あとあとおかしくなるからさ。
早口でしゃべりまくりのわずか2分弱,文字にすると長いけど思い切って載せちゃいます。


Movietown News presents Spotlight on Adventure.
シネマニュース社がお送りする/「神秘なる冒険」
What you are now witnessing
あなたはついに目にする
is footage never before seen by civilized humanity,
文明に閉ざされたこのフィルム
a lost world in South America.
南米の失われた世界
Lurking in the shadow of majestic Paradise Falls,
その先には楽園の滝
it sports plants and animals undiscovered by science.
科学者も知らざる動植物
Who would dare set foot on this inhospitable summit?
前人未踏の地へいざ行かん
Why, our subject today, Charles Muntz!
その人物こそ/チャールズ・マンツであります!
The beloved explorer lands his dirigible, the Spirit of Adventure,
偉大な冒険家の飛行船は/スピリッツ・アドベンチャー号
in New Hampshire this week,
今週はニューハンプシャーへ
completing a yearlong expedition to the lost world.
失われた世界への旅は続く
This lighter-than-air craft was designed by Muntz himself
羽より軽いこの船は/マンツ自身の設計
and is longer than 22 prohibition paddy wagons placed end to end.
全長はトラック22台分をしのぐ
And here comes the adventurer now.
さあ,冒険の始まりです
Never apart from his faithful dogs,
忠実な犬たちが彼とともに
Muntz conceived the craft for canine comfort.
快適な空の旅を送ります
It's a veritable floating palace in the sky,
文字通りの空中宮殿
complete with doggy bath and mechanical canine walker.
浴室やエクササイズも完備
And, Jiminy Cricket, do the locals consider Muntz the bee's knees.
人々はマンツを大歓迎
And how!
まさに偉人!
Adventure is out there!
冒険はここにある!
But what has Muntz brought back this time?
マンツを駆り立てるものは何か
Gentlemen, I give you the monster of Paradise Falls!
皆さん,楽園の滝に住む怪物です!
And, golly, what a swell monster this is!
すごい!これは巨大な怪物だ!
But what's this? Scientists cry foul.
だが本物か?科学者は懐疑的
The National Explorer's Society accuses Muntz
探検家協会はマンツを非難
of fabricating the skeleton.
骨格標本は捏造だと
No!
(字幕なし)
The organization strips Muntz
マンツのメンバー資格を
of his membership.
剥奪した
Humiliated, Muntz vows a return to Paradise Falls
屈辱のマンツは再び楽園の滝へ
and promises to capture the beast alive!
怪物を生け捕りにすると宣言!
I promise to capture the beast alive,
怪物を生け捕りにしてみせます
and I will not come back until I do!
その時まで/ここに戻ることはありません!
And so, the explorer's off to clear his name.
探検家は名誉を求め大空へ
Bon voyage, Charles Muntz,
いざ行かん,チャールズ・マンツ!
and good luck capturing the monster of Paradise Falls!
楽園の滝に住む怪物を求めて!


あ,言い回しが大げさなのは,昔の映画ニュースの演説口調に合わせてるからです。
和訳をマジメにやったことある人ならわかるだろうけど,英文を日本語に直すときって,だいたい同じ長さになるもんなんだよね。でもここでの訳は実際のセリフよりかなり短いことに気づくと思います。これ以上長いと読み切れないんだわ。これでも長いぐらい。

「字幕ってオモロイぜ」と思ったのは2カ所。まずはココ。
This lighter-than-air craft was designed by Muntz himself
羽より軽いこの船は/マンツ自身の設計

これ最初は「マンツ自らの設計」だったんだわ。文字数は同じだから,ひらがな多い方が読みやすいかなーと思ってそうしたのね。ところが実際に映像を再生しながら読むと「マンツみずからの」って読まさるんで長いのな。「マンツじしんの」の方が短い。

もいっこ。
complete with doggy bath and mechanical canine walker.
浴室やエクササイズも完備

ここはかなり短いんだけど,映像の長さからするとこれがベスト。
doggy とか canine(どちらも犬って意味)を訳してないけど通じるの?って思うでしょ?
でも,ちゃんと映像で犬が泡まみれになってたり,マシンの上をトコトコ走ってたりするから,わざわざ訳さなくてもだいじょぶなのな。

うーん,たった2分間でこの面白さ。最後まで飽きずに行けるんでしょうか笑

<おまけ>
今気づいたけど,「文明に閉ざされた」ってなんか変だよね笑

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それにつけてもおやつはカール




「カールじいさんの空飛ぶ家」のDVDが4月20日に発売らしいです。
まだだいぶあるなぁ…ということで,「勝手に日本語字幕を作ろう大作戦」を決行します笑
いやーこういう字幕って前から一度やってはみたかったんだわ。んで,この作品に関してちょうど良さげな環境が整ったもんでさ,これはいっちょやってみようかと。
目標は今週中。さてどうなることやら…

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